高校に入学すると、電子辞書の購入を勧められます。指定書店や生協などを通して販売される学校専用モデル、または市販の同等品から選ぶという学校が多いようです。
学校専用モデルのうち最強のスペックを誇る、カシオのEX-word（エクスワード）英語・国語強化モデル AZ-SX4920edu（2023年2月発売）の市販同等品のうち、最も内容の近い機種は、同じく2023年2月発売のXD-SX4920です。
また、その前の機種である2022年2月発売のXD-SX4910も人気です。収録されている辞書類などに少し違いがありますが、型落ちのためにお得に購入できます。
今回は、カシオのエクスワード AZ-SX4920edu と、その同等品 XD-SX4920、XD-SX4910 の3機種を比較し、収録辞書、電子辞書本体の機能、色、保証、付属品、価格について詳しく解説します。
併せて、お得に購入できるお店もご紹介します。
学校販売AZ-SX4920eduと同等品XD-SX4920の違い
カシオのエクスワードAZ-SX4920eduは、高校の6教科を学べる辞書と参考書、大学入学共通テスト対策、難関大学入試対策もサポートする電子辞書で、最新のコンテンツを収録しています。
その市販同等品 XD-SX4920も電子辞書本体の機能と収録辞書は、AZ-SX4920eduとまったく同じです。違うのは、本体の色、保証、付属品、価格のみです。それぞれ詳しく見ていきます。
本体の色
本体の色は、学校専用モデルのAZ-SX4920eduはホワイトのみですが、市販モデルのXD-SX4920はホワイト、ブラック、グリーンの3色から選べます。自分の好きな色のほうが、勉強もちょっと楽しいですよね。
保証
本体は10年は使える頑丈な作りで、机の上から落としたくらいでは大丈夫ですが、どちらも無料修理の保証期間がついています。
AZ-SX4920eduは高校卒業までの3年間、自然故障のみの保証です。液晶割れ・水没等は有料になりますから、限定的ではあります。
市販モデルのXD-SX4920は基本はメーカー保証1年ですが、販売店によって、保証期間をプラスして購入できます。
例えば楽天市場なら、3,000円ほどで保証期間を5年に延長できる「楽天あんしん延長保証 自然故障+物損プラン」などがあります。
付属品
学校専用モデル AZ-SX4920eduの付属品は、次の3つです。
・電子辞書を保護するための専用ケース
・名前シール3枚
・簡単に使い方を解説した小冊子『必携ガイドブック』
カシオは純正の電子辞書ケースを2種類販売しています。ファスナー式のハードカバーケースと、ブックカバータイプのケースです。
学校専用モデルにはハードカバーケース（ブラック）が付属しています。
市販同等品では別売りになりますが、ハードカバーケースと、ブックカバータイプ、それぞれ4色から選べます。
AZ-SX4920eduの『必携ガイドブック』は使い方の載っている小冊子です。電子辞書本体よりも少し小型で、30ページほどのものです。
市販モデルXD-SX4920では、電子辞書内にあります（これはAZ-SX4920eduでも同じです）。ホーム画面の「コンテンツ一覧」をタッチ ⇒ ツール ⇒ 使い方ポイントで見られます。
もっとも、スマホ世代にはホーム画面や辞書画面に出るメニューを見ただけで、ほぼ直感的に使える構造ですから、暗記カードの作り方など、必要なところだけ、使い方ポイントや取扱説明書を読むという形になるのではと思います。
価格
AZ-SX4920eduは全国一律37,000円。
市販のXD-SX4920は価格が変動しています。発売直後は5万円前後でしたが、2024年2月29日現在の最安値は36,000円になっています。
電子辞書はカラーによって人気がかたよっているため、突然品切れになることもよくあります。安くなっているのを見つけたら早めにご購入されることをおすすめします。
市販同等品XD-SX4920とXD-SX4910の違い
エクスワード XD-SX4920の一つ前の機種は2022年発売のXD-SX4910です。
電子辞書本体の基本的な機能は学校専用モデルのAZ-SX4920eduや市販モデルXD-SX4920と同じです。
＜３機種共通＞
画面：5.7型タッチバネル( 5.2型864×480ドット TFTカラー液晶)
内蔵メモリー容量：900MB
電源：単3電池またはUSB給電
最大使用可能時間：130 時間（eneloop・EVOLTAの場合は110時間）
幅x高さx奥行：157.5×18.4×101 mm
重量：290g（電池込み）
ホーム画面の壁紙デザインが違いますが、それぞれ「壁紙設定」で、XD-SX4920は13種類から、XD-SX4910は11種類から選んで変更できます。
本体の色はXD-SX4920と同じく、ホワイト、ブラック、グリーンの3色です。
XD-SX4920とXD-SX4910 収録辞書類の違い
エクスワード XD-SX4910の収録コンテンツ数は250。XD-SX4920では260に増えています。
新たに収録されたコンテンツは次の5冊です。
『山川歴史総合用語解説』
2022年度の新学習指導要領から新設された科目「歴史総合」の用語集です。山川出版社から発行されている歴史総合の教科書3冊から約3100用語を収録。簡潔でわかりやすい解説が付いています。教科書の流れに沿っているので、授業の補助教材として使いやすいものです。
『COCET2600 理工系学生のための必修英単語 2600』
（難関でない）一般の理工系の大学や高専の学生向けの基本語彙集。最初のほうに理系の専門用語が集められていますが、残りは実務的な一般語が収録されています。
『英検®2級 過去6回全問題集』＜2022年度版>
『英検®準2級 過去6回全問題集』＜2022年度版>
『英検®3級 過去6回全問題集』＜2022年度版>
英検はパス単と過去問が基本と言えます。
これに伴って古い重複した2つは削除されています。
『毎日ウィークリー』
『TOEIC®テスト公式問題集 新形式問題対応編』
また、以下の6コンテンツは、最新版に差し替えられています。
『CNN ENGLISH EXPRESS』 Worksheet』 ⇒ 『CNN ENGLISH EXPRESS』 Worksheet 2019-2022年 37記事
『ジーニアス英和辞典 第5版』 ⇒ 第6版
『明鏡国語辞典 第二版』 ⇒ 第三版
『総合英語 be 3rd Edition』 ⇒ 4th Edition
『Vision Quest 総合英語 2nd Edition』 ⇒ 3rd Edition
『覚えておくべき物理公式 101 [新装版]』 ⇒ [新装新版]
このうち影響が大きそうなのは、『ジーニアス英和辞典』と『明鏡国語辞典』です。
『ジーニアス英和辞典 第6版』は、中辞典（高校生向けの学習辞典）としては見出し語数が約10万6,000と、最大のものです。2022年11月の改定で新語を含む1000語が追加され、時事英語に対応。
リーダーズのような大英和辞典は心強いのですが、改定に長くかかりますから、中辞典で新語を補う必要があります。
大学入試に利用できるようになった英検なども、時事英語の割合が多くなり、SDGs、crowdfund のような単語を知っていることが有利になります。英検やTOEICなどを受験する方や、実務英語を勉強したい方は、新しい版の収録されているXD-SX4920のほうがおすすめです。
『明鏡国語辞典 第三版』
明鏡は学習国語辞典として、言葉の適切な使い方と誤用をていねいに解説した国語辞典です。2020年12月に大改訂され、新課程や共通テストにも対応しました。今回の改版で、最新の言葉が約3500語増えて、「エモい」などの新語も収録されました。
「恥ずかしくない大人の言葉遣い」をサポートする 「品格」欄など、語感を磨くための情報が詰まっています。
＜エクスワード XD-SX4920＞
高校生向けの電子辞書の中で、英語・国語のコンテンツは最強、最新版のエクスワードです。入学祝いなどにも。
＜エクスワード XD-SX4910＞
発売直後は5万円前後でしたが、2024年2月29日現在の最安値は30,800円になっています。色によっては在庫が少なくなっていますから、ご購入はお早めに。
※＜あるといいもの＞
カシオの電子辞書は乾電池、またはeneloopなどの充電池、またはUSB給電によって駆動します。
外出先では電池になりますが、家ではPCやコンセントからUSB給電をして使うと、電池交換の手間や時間を気にせずに使えるのでおすすめです。
専用のUSBケーブルが必要になりますが、電池を使い続けるよりお得になります。何より、勉強に集中したいときに＜電池を交換してください＞メッセージで中断させられないのは大きなメリットです。
