高校に入学すると学校で案内があり、電子辞書の購入を勧められます。
カシオの高校生用電子辞書には、書店・学校の購買・生協を通じて販売される「学校販売モデル」(EX-word(エクスワード)AZ-SX4910など)と、家電量販店などで販売される「市販モデル」(EX-word XD-SX4910など)があります。
「学校販売モデル」(または「学校パック」)は3年保証などの特典を付けて、全国一律の定価で販売されます。
一方、「市販モデル」は価格変動があって徐々に値下がりし、一つ前の機種になると1万円ほど安く購入することができます。
2023年春に学校で販売されるカシオの電子辞書の1つ、2022年2月発売 EX-word AZ-SX4910(英語・国語強化モデル) は、授業の予習・復習・大学受験(難関大学や英文科対応)・留学準備に使えます。大学生や社会人になっても使えるほどの特に充実した250コンテンツ(辞書・学習書類)を収録し、高校生用の電子辞書としては最強のラインナップですが、35,000円の定価販売。
「学校販売モデルまたは同等の市販品」を推奨する学校が多いので、その範囲内で、機能や辞書内容の優れた電子辞書を安く購入する方法を3つご紹介し、収録辞書、電子辞書本体の機能、保証、付属品などについて詳しく解説していきます。安く購入できるお店もご紹介します。
1.AZ-SX4910の市販バージョンXD-SX4910が値下がりするのを待って買う
「学校販売モデル」AZ-SX4910と同時に発売された「市販モデル」XD-SX4910は、特典とカラーが違うのみで、辞書本体の機能と収録されている辞書類の内容はまったく同じです。違う点を詳しく見ていきます。
<学校販売モデル AZ-SX4910 のほうが良い点>
・3年保証(市販は1年)
・液晶割れ学割修理に対応
・専用ケースつき
・名前シールつき
・必携ガイドブックつき(市販はカシオのホームページから取扱説明書をダウンロードすると便利)
<市販モデル XD-SX4910 のほうが良い点>
・辞書本体の色をブラック、ホワイト、グリーンの3色から選べる(学校販売は1色)
・価格が変動するので、2022年夏以降なら安く買える
・販売店によって、独自の特典が付いたりキャンペーンによって値引きされる
2023年7月現在、市販モデルは 31,000円ほどになっています。
<XD-SX4910>
2.ひとつ前の市販品 XD-SX4900(25,757円~)を買う
学校販売モデル AZ-SX4910 のひとつ前の機種はAZ-SX4900ですが、これはすでに完売しています。そこで市販モデルのXD-SX4900が候補になってきます。
市販モデルのEX-word XD-SX4900は2020年1月に発売されましたが、文部科学省の新学習指導要領や大学入学共通テストにすでに準拠しているため、令和4年度も十分に使えるコンテンツを収録しています。AZ-SX4910と同じく「英語・国語強化モデル」で、特に国語系と英語系が充実し、難関大学の受験にも対応しています。
どちらも6教科14科目に対応した辞書・参考書類がそろい、毎日の授業の予習・復習・大学受験・留学準備に使えます。実務に耐える英和大辞典や英英辞典などもあり、社会人になっても長く使えるのが特徴です。
AZ-SX4910は250コンテンツ、XD-SX4900は240コンテンツを収録しています。
収録されている辞書類の違いを教科別に見ていきます。
国語系コンテンツの違い
まず、使用頻度の高い普段使いの国語辞典はどちらも『明鏡国語辞典』と『新明解国語辞典』、大辞典はどちらも『広辞苑 第七版』と、同じになっています。
漢和辞典、類語辞典、ことわざ成句辞典も同じです。
違うのは古語辞典。
XD-SX4900には、古語辞典のトップセラーで収録語彙の多い『旺文社古語辞典 第十版』と、逐語で分かりやすい現代語訳・文法説明の豊富な『旺文社全訳古語辞典 第五版』との2冊が収録されています。
AZ-SX4910には、この2冊に『大修館書店 新全訳古語辞典』と『三省堂 全訳読解古語辞典 第五版』が加わり4冊になりました。
英語系コンテンツの違い
まずは英和・和英・英英辞典。
XD-SX4900には、高校生用の学習辞典として定評のある『ジーニアス』・『ウィズダム』・『オーレックス』それぞれの英和と和英、難関大学入試問題集、TOEICの英文を読むのにも使える大英和辞典の『リーダーズ英和辞典』と『リーダーズ・プラス』(見出し語数は27万語+19万語の、合わせて46万語)、『オックスフォード現代英英辞典』と『ロングマン現代英英辞典』 が収録されています。
AZ-SX4910には更に、カタカナ発音表記の、基礎からわかる初級の学習英和辞典『ベーシックジーニアス英和辞典 第2版』も追加されました。
これは難関校受験に対応した「英語・国語強化モデル」の機種には今まで収録されていなかったのですが、AZ-SX4910に初めて収録されました。
次に、英文法/総合英語学習書。
XD-SX4900には、定番の総合英語3冊『ジーニアス総合英語』・『総合英語 Evergreen』・『Vision Quest 総合英語』と、基礎固めの『ゼロから始める英文法 中学レベル』と『ゼロから始める英文法 高校レベル』、難関校受験にも対応し、社会人でも使える詳しい文法書『ロイヤル英文法』が収録されていて、これ以上は読み切れないというくらいのラインナップです。
AZ-SX4910には、さらに『総合英語 be 3rd Edition』と『英文法・語法 Vintage 3rd Edition』が加わりました。このあたりは、読み比べてみて使いやすいものを選ぶことになりそうです。
実践的なものとして、TOEIC、TOEFL、GTECの解説書や問題集はどちらも一通りそろっています。
ほかに、英単語帳は、XD-SX4900が、『ユメタン』、『キクタンTOEIC』、『英単語ターゲット1900』、『英検 でる順パス単(1~3級)』など25冊収録。AZ-SX4910では、『システム英単語 5訂版』など7冊が増えて32冊になっています。
逆に、XD-SX4900のほうが多いのは、『英検過去6回全問題集(1~3級)』5冊と、TOEICの問題集2冊です。
他教科の違い
数学は、XD-SX4900は『高校数学解法事典 第九版』を収録。AZ-SX4910には『高校数学公式集』が追加されています。
実用書の違い
実用書はどちらも『ブリタニカ国際大百科事典 小項目電子辞書版』などの事典や、人気アニメ『リトル・チャロ NY編』『リトル・チャロ2』などの英会話教材、7か国語の会話本など、普段から海外旅行先まで、家族で使えるものがそろっています。
AZ-SX4910のほうが多いのは、『日本語知識辞典』、『言葉の作法辞典』など5冊。
逆に、XD-SX4900のほうが多いのは、『合本俳句歳時記 第四版』です。
コンテンツ数の違いは10冊ですが、すでにXD-SX4900で十分にそろえられているため、使用感に大きな違いはありません。
本体の違い
市販モデルのXD-SX4900は、前年までの機種から本体の機能がグレードアップした機種です。
液晶画面の「ブルーライトカット機能」や、追加コンテンツ(辞書データ)をネットで購入した場合に、Wi-Fiで直接ダウンロードできる「無線通信機能」がつきました。
AZ-SX4910で変更になったのは、メモリの容量が500MBから900MBに増えたことのみです。メモリは単語帳機能や検索履歴などの記録、辞書を追加で購入した場合のデータ保存に使われます。辞書1冊が100MBくらいですから、あまり問題はなく、もしあとで必要になれば、microSDメモリーカードを本体側面のスロットに挿入することで、簡単にメモリを増設できます。
付属品などの違い
<学校販売モデル AZ-SX4910 のほうが良い点>
・3年保証(市販は1年)
・液晶割れ学割修理に対応
・専用ケースつき
・名前シールつき
・必携ガイドブックつき(市販はカシオのホームページから取扱説明書をダウンロードすると便利)
<市販モデル XD-SX4900 のほうが良い点>
・辞書本体の色をブラック、ホワイト、グリーンの3色から選べる(学校販売は1色)
・型落ちのため、安く購入できる
・販売店によって、独自の特典が付いたりキャンペーンによって値引きされる
授業や大学受験でも不便になることはなく、兄弟のおさがりを使用している生徒さんもいらっしゃいますから、安く購入したい、色を選べるほうがいいという場合には、おすすめです。
XD-SX4900の価格
XD-SX4900の価格は、お店によってバラつきがあり、カラーによっても違い、最安値は
Amazonの 25,757円です。(2022年5月1日現在)
在庫が少なくなっている色もあるので、ご購入はお早めに。
<XD-SX4900>
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3.難関大受験予定がなければ、さらに安いスタンダードモデル XD-SX4800(21,778円~)を買う
これまでにご紹介したXD-SX4900など、最後に4900、4910のつく機種は「英語・国語強化モデル」で、その名の通り英語と国語の辞書や教材が多く収録されています。これは難関大受験にも耐える内容で、社会人になっても使えるほど充実していますが、そこまでは必要としていない場合、「スタンダードモデル」にするという選択肢もあります。
スタンダードモデルは『リーダーズ英和辞典』などの大辞典はありませんが、高校の授業の予習復習、大学受験までをカバーするタイプで、「大学では買い替える」とか、「大学ではドイツ語、フランス語などの追加コンテンツを買い足して長く使う」、「卒業後はビジネス系の追加コンテンツを買い足して長く使う」という場合にぴったりです。
追加コンテンツは、Wi-Fi 接続でダウンロードするか、microSDカード版を購入して電子辞書側面のスロットに挿入して追加します。microSDカード版の追加コンテンツは、Amazonなどの通販サイト、カシオのホームページ、大学生協などで販売されています。
XD-SX4900と同時に発売された スタンダードモデル XD-SX4800 は、220コンテンツを収録。すでに 16,000円以上値下がりしている上、本体の色が5色から選べるのもあって人気です。
学校専用モデルより XD-SX4800 のほうが良い点
・本体の色がホワイト、ブラック、グリーン、ブルー、オレンジの5色から選べる(AZ-SX4910 は1色のみ)
・ケースは別売りだが、タイプがセミハードカバーとブックカバーから選べる
・ケースの色もホワイト、ブラック、グリーン、ブルー、イエロー、オレンジから選べる
3年間、毎日使うことになる電子辞書ですから、自分の好きな色のものを使いたいという人は多いでしょう。他の生徒のものと間違われにくくなるという利点もあります。
ケースについて詳しくはXD-SX4800・XD-SX4900のケース・カバーはコレ!をご覧ください。
XD-SX4800の価格
XD-SX4800の価格は、お店によってバラつきがあり、カラーによっても違い、最安値は
Amazonの 21,778円です。(2022年5月1日現在)
在庫が少なくなっている色もあるので、ご購入はお早めに。
<2020年発売 XD-SX4800>
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